NISA、iDeCoなど、満額投資推奨は気を付けて

来年から始まる新NISAや物価上昇、2000万円問題などで、投資、特にNISAやiDeCoを強く推奨する方をよく見かけますね。

基本的には、収入が多く、無理のない範囲であれば、満額投資推奨は悪くないと私も思います。ただ、気を付けなくてはいけない点があります。

一般的に大卒の1年目の平均月給は額面226,000円程度と言われています。1年目は住民税などが控除されないため、手取りは額面よりも若干多くなりますが、大まかには、額面の80%が手取りになります。つまり、226,000円の80%である180,800円程度が手取りになります。

勤務先によって異なりますが、iDeCoの満額は23,000円、積立NISAの満額は33,333円です。これらを満額投資する場合、手元に残る金額は約124,467円となります。生活費は人それぞれ異なりますが、実家に住んでいる場合などであれば、可能かもしれませんが、かなり生活が苦しくなる可能性があります。

現実的には、急に必要となる資金が手元に持っていない場合が、必ずおとずれます。

友人や親などに借りるという事も可能かもしれませんが、それは無しと考えると、
乗り越える方法は借金になってしまいます。
きっと金利ゼロのキャッシングローンを利用するなどと考える方もいらっしゃると思いますが、
金利ゼロだからと使用しているうちに、慣れてしまい結局は金利を払うことになります。
また、クレジットカード払いのリボルビング払いなどを使用すると結局はそれも借金なので、
金利を払う事になります。ちなみにリボルビング払いは年利15%相当とされています。



せっかく、投資で3~5%程度で運用していても、あっという間に、借金の金利で相殺され、マイナスになっていくことが多いです。

では、どうすればいいの?というところですが、やはり余剰資金で行うが正解の一つだと私は考えます。

ただし、投資は早いうちから始めたほうが良いのは周知のとおりですので、最初の1年~2年はポートフォリオを

①現金

②iDeCo

③NISA 程度にし、

現金が1~3か月分の給与程度が貯まったら、投資の割合を増やしていくことをオススメしています。

借金の金利は高いので、借金はできるだけ回避するようにしてください。

住宅ローンなどは、別途相談してくださいね。